十二日まち(じゅうにちまち)は、埼玉県さいたま市浦和区の調神社(つきじんじゃ)で、毎年12月12日に開かれる年末の市(いち)である。「大歳の市(おおとしのいち)」とも呼ばれ、一年の締めくくりに、新年の幸福を願う縁起物の熊手などを買い求める人々で大いに賑わう、浦和の冬の風物詩である。
この市の主役は、福を「かきこむ」とされる縁起物の熊手である。色鮮やかに飾られた大小さまざまな熊手が露店に所狭しと並び、商売繁盛や開運招福を願う人々が、その年の商いの成果に応じて、前年より少し大きな熊手を買い求めるのが習わしとされる。熊手を買い求める際の、店主と客との威勢のよい値段交渉と、商談成立を祝う手締めの音も、年の市ならではの活気ある光景である。
調神社は、「つきのみや」とも呼ばれ、狛犬の代わりにうさぎが鎮座することで知られる珍しい古社である。十二日まちには、この調神社の参道から周辺の通りにかけて、熊手のほかにも数百もの露店が立ち並び、夜遅くまで多くの参拝客で埋め尽くされる。一年の感謝を捧げ、来る年の幸運を願うこの市は、師走のさいたまに古くから受け継がれてきた、年の瀬を告げる大切な年中行事である。
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