概要
下呂の田の神祭(げろのたのかみまつり)は、岐阜県下呂市森地区の森水無八幡神社(もりみなしはちまんじんじゃ)で2月7日から14日にかけて執り行われる、五穀豊穣を祈願する古式神事である。「下呂の田の神祭」として1976年に国の重要無形民俗文化財に指定された、飛騨地方を代表する予祝(よしゅく)神事である。
歴史
起源は鎌倉時代から室町時代にさかのぼると伝えられ、約700年の歴史を持つ。古くは森水無八幡神社の祭礼として地域に根付き、田植えの所作を演じることで翌年の豊作を予祝してきた。江戸時代を通じて飛騨地方の代表的な神事として継承され、戦後の急速な近代化のなかでも地元の保存会が中心となって伝統を守り続けてきた。
見どころ
祭りの中心は、白塗りの化粧と独特の装束を身につけた「翁(おきな)」「巫女(みこ)」「鍬持ち(くわもち)」など、田植え作業を象徴する役柄の人々による所作である。彼らが拝殿で田起こしから田植え、収穫までの一連の農作業を厳かに演じ、神に翌年の豊作を願う。2月14日の本祭では夜を徹して神楽と田楽が奉納され、地域住民が篝火を囲んで参列する幻想的な光景が広がる。
開催情報
開催地は岐阜県下呂市森。最寄駅はJR高山本線「下呂駅」で、駅から徒歩約20分。開催期間は毎年2月7日から14日で、本祭は2月14日。冬季の山間部開催のため、防寒対策と積雪に備えた靴が必須である。観覧は無料で、神事中の撮影には一部制限があるため現地の指示に従う必要がある。
周辺の見どころ
下呂温泉は日本三名泉のひとつに数えられ、祭り観覧と合わせた湯治旅として人気が高い。下呂温泉合掌村では飛騨地方の合掌造り家屋を移築展示しており、農村文化を体感できる。冬季は周辺の濁河温泉や御嶽山麓のスキー場も楽しめる。
出典・関連リンク
- 📚 出典: Wikipedia, Wikidata (CC BY-SA 4.0)
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- 🔁 English version: Gero Ta-no-Kami Festival