つくりもんまつりとは

つくりもんまつりは、富山県高岡市福岡町(旧福岡町)で毎年9月23日・24日の地蔵祭にあわせて開催される、全国的にも珍しい奇祭です。野菜・果物・草花といった農産物そのものを素材として、歴史上の人物や時事の話題、物語の一場面などを精巧にかたどった「つくりもん」を町中に飾り立てる、収穫期ならではの祭りとして親しまれています。大根、なす、かぼちゃ、唐辛子、稲穂などが思いがけない造形へと姿を変え、見る者を驚かせます。

歴史と由来

つくりもんまつりの起源は江戸時代にさかのぼると伝えられ、地蔵信仰と結びついた地蔵祭の奉納行事として発展してきました。秋の実りへの感謝を込め、収穫した農作物を地蔵尊に供えるとともに、その素材を用いて趣向を凝らした造形物を競い合うように制作したことが、現在のつくりもんへとつながったとされます。農村の暮らしと信仰、そして遊び心が一体となった民俗行事であり、現在も地区ごと・町内会ごとに作品が出展され、出来栄えが評価されます。

見どころ

最大の見どころは、野菜や果物が本来の用途を離れ、武将・歴史上の人物・人気キャラクター・社会的な話題を映した造形へと変貌する意外性です。素材の色や形を巧みに生かした作品は、農産物でできているとは思えないほど精巧で、毎年その年の世相を反映したテーマが登場するのも楽しみのひとつです。夜にはライトアップされた作品が幻想的に浮かび上がり、昼とは異なる表情を見せます。町を歩きながら作品を巡る回遊性の高さも魅力です。

開催情報

例年9月23日・24日の2日間、高岡市福岡町の市街地一帯で開催されます。秋の収穫期に合わせた行事のため、季節は秋。最新の開催日程・会場・交通規制などは、高岡市および地元観光協会の公式発表で事前に確認することをおすすめします。

アクセス

会場はあいの風とやま鉄道「福岡駅」周辺の福岡町市街地が中心です。鉄道では富山駅・高岡駅方面からあいの風とやま鉄道を利用するのが便利です。車の場合は能越自動車道・北陸自動車道の利用が一般的ですが、開催期間中は周辺で交通規制が敷かれることがあるため、公共交通機関の利用が推奨されます。

周辺観光

高岡市は前田利長ゆかりの城下町として知られ、国宝・瑞龍寺や高岡大仏、銅器・漆器などの伝統工芸で名高い土地です。富山湾の海の幸や、近隣の世界遺産・五箇山合掌造り集落、雨晴海岸からの立山連峰の眺望など、富山県西部の見どころとあわせて訪れると、奇祭の余韻を一層豊かに楽しめます。


出典・関連リンク

← 他の祭りを探す