城端曳山祭とは

城端曳山祭(じょうはなひきやままつり)は、富山県南砺市城端地区の城端神明宮で毎年春に行われる春季祭礼です。精緻な彫刻と漆塗りで飾られた6台の優美な曳山と、「庵屋台(いおりやたい)」と呼ばれる小さな茶室を模した屋台が巡行し、町衆が江戸の粋を唄う「庵唄(いおりうた)」を披露することで知られています。国の重要無形民俗文化財に指定され、ユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」のひとつにも登録された、城端の春を彩る雅やかな祭りです。

歴史と由来

城端曳山祭は、城端神明宮の春季祭礼として約300年の歴史を持つと伝えられます。城端は絹織物業で栄えた商家の町で、その経済力を背景に、京都や江戸の文化を取り入れた洗練された祭礼文化が育まれました。各町が誇る曳山には御神像が安置され、精緻な彫刻や金具、漆工芸で飾られています。「庵唄」は、江戸の端唄(はうた)が城端に伝わり受け継がれたもので、笛・三味線にのって唄われる優美な調べは、城端ならではの上品な祭りの趣を今に伝えています。

見どころ

最大の見どころは、6台の優美な曳山の巡行と、「庵屋台」で披露される「庵唄」です。曳山に先立って巡行する庵屋台は、京都の数寄屋風の茶室を模した雅な造りで、その前で町衆が江戸の風情あふれる庵唄を所望の家々の前で披露します。日が暮れると曳山に提灯がともされ、幻想的な「提灯山」となって町を巡行する様も見どころ。絹の町・城端ならではの洗練された美意識が随所に感じられる、優雅で品格ある祭りです。

開催情報

例年春(5月)に、富山県南砺市城端地区の城端神明宮および城端の町並み一帯で開催されます。春季祭礼であり、季節は春。曳山巡行や庵唄披露の日程・ルートは年によって異なるため、南砺市および地元観光協会の公式発表で事前に確認することをおすすめします。

アクセス

会場の城端地区へは、JR城端線「城端駅」から徒歩圏内です。高岡駅からJR城端線を利用してアクセスできます。車の場合は東海北陸自動車道「南砺スマートIC」などが利用できますが、開催期間中は町なかで交通規制が敷かれるため、公共交通機関の利用がおすすめです。

周辺観光

南砺市城端は、絹織物業で栄えた歴史ある町で、格子戸の町家が残る情緒豊かな町並みが魅力です。「じょうはな織館」では絹織物の歴史に触れることができ、城端別院善徳寺などの古刹も見どころ。世界遺産・五箇山の合掌造り集落も同じ南砺市内にあり、五箇山の自然や民謡「こきりこ」の文化とあわせて、富山県西部の伝統と自然を満喫できるエリアです。


出典・関連リンク

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