概要

唐津くんち(からつくんち)は、佐賀県唐津市の唐津神社の秋季例大祭で、毎年11月2日から4日にかけて開催される、約400年の歴史を持つ伝統祭礼である。14台の豪華絢爛な「曳山(ひきやま)」が城下町を巡行する勇壮な姿で全国的に知られ、1980年(昭和55年)に国の重要無形民俗文化財に指定、2016年にはユネスコ無形文化遺産「山・鉾・屋台行事」の構成要素として登録された。

歴史

唐津くんちの起源は、寛文年間(1661-1673年)に唐津神社の秋季例大祭として始まったと伝わるが、本格的な曳山の登場は文政2年(1819年)の「赤獅子」が最古とされる。江戸後期から明治初期にかけて、唐津の町人たちが各町ごとに豪華な曳山を新調し、現在の14台体制が明治9年(1876年)の「七宝丸」をもって完成した。曳山は「武者・獅子・鯛・龍・兜・鳳凰・宝船」など多彩な題材で、漆と金箔を多用した重さ2-3トンの大型山車である。第二次世界大戦中も中断せず継承され、戦後は唐津市を代表する観光行事として規模を拡大した。

見どころ

最大の見どころは11月3日の「お旅所神幸」で、14台の曳山が囃子の音色に乗って唐津神社から西の浜お旅所まで約2キロを巡行する。曳山は「ヤァサーヤァサー」「エンヤーエンヤー」の掛け声と共に、500人以上の曳き子により西の浜の砂浜に勢いよく曳き込まれ、車輪が砂にめり込む中を力強く進む光景は圧巻。夜には提灯に灯りが入り、漆塗りの曳山が幻想的に浮かび上がる。11月2日の宵山、4日の町廻りも華やか。

開催情報・アクセス

会場は唐津神社(佐賀県唐津市南城内3-13)および唐津市中心部の旧城下町一帯。JR唐津駅から徒歩約10分。観覧は無料。3日間で約50万人の観光客が訪れる。曳山展示場では年間を通して全14台の曳山を観覧可能。

周辺観光

唐津市内には唐津城、旧唐津銀行(辰野金吾設計)、虹の松原(日本三大松原)、鏡山展望台などの歴史・自然観光地が集中する。郊外には呼子の朝市(イカ料理で全国的に有名)、名護屋城跡(豊臣秀吉の朝鮮出兵拠点)、玄海国定公園など、肥前国北部の歴史と海の幸を堪能できる観光資源が広がる。佐賀県内では吉野ヶ里遺跡、有田焼の里・有田町と組み合わせた周遊も人気。


出典・関連リンク

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