神武天皇祭(じんむてんのうさい)は、日本の初代天皇とされる神武天皇を祭る皇室の祭祀である。神武天皇が崩御したと伝えられる4月3日に、宮中の皇霊殿(こうれいでん)、および奈良県橿原市にある神武天皇陵(畝傍山東北陵)などで斎行される。1860年(万延元年)に制度として整えられた、皇室の重要な式典の一つである。
神武天皇は、『古事記』『日本書紀』において、日向(現在の宮崎県)から東征し、大和(現在の奈良県)の橿原宮で即位して日本を建国したと伝えられる伝説上の天皇である。その陵墓とされる畝傍山東北陵は、神聖な聖域として今も篤い崇敬を集めており、神武天皇祭の際には宮中からの勅使が派遣され、厳粛な祭儀が執り行われる。
橿原神宮では、神武天皇祭にあわせて多彩な祭典行事が催され、参拝客で賑わう。また、戦前には4月3日が祝祭日とされ、全国の学校や神社で式典が行われた歴史を持つ。桜の咲く春の季節に営まれるこの祭祀は、日本の建国神話と皇室の歴史を今に伝えるとともに、大和の地に深く根ざした古代信仰の系譜を映し出す行事である。
出典・関連リンク
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