旭川冬まつりは、北海道旭川市で毎年2月上旬から中旬にかけて開催される雪と氷の祭典であり、さっぽろ雪まつりと並ぶ北海道を代表する冬祭りの一つである。世界最大級の雪像を擁する祭りとしてギネス世界記録に認定されたこともあり、道北の厳冬期を彩る一大イベントとして約100万人の来場者を集める。

旭川冬まつりは1960年(昭和35年)に始まった。当時、旭川では石狩川河川敷で大規模な雪像が造られ、市民の冬の楽しみとして親しまれていたものを正式な祭りとして組織化したのが起源である。1994年には高さ27メートル、長さ150メートルの世界最大の雪像を制作してギネス世界記録に登録され、その後も大規模な雪像制作の伝統が引き継がれている。

会場は平和通買物公園と石狩川旭橋河畔の2か所に分かれている。中心市街地の平和通買物公園では、約1キロメートルの歩行者天国に氷像が並び、北海道内外の彫刻家や学生チームが氷の芸術作品を展示する。光に透ける氷像は夜間ライトアップによって幻想的な美しさを増し、ショッピングと観賞を兼ねた市民の散策路となる。

石狩川旭橋河畔の特設会場では、大規模な雪のステージと巨大な滑り台が設けられ、家族向けのスノーアトラクションが充実する。陸上自衛隊の協力による大雪像も毎年制作され、その年の話題やテーマに沿った彫刻が圧倒的なスケールで来場者を圧倒する。雪のすべり台は子どもから大人まで楽しめる人気アトラクションで、長さ100メートルを超える長大な滑走路を専用のソリで下る爽快な体験ができる。

夜間には花火大会も開催され、冬の澄んだ空に上がる花火と雪像のライトアップが幻想的な雰囲気を作り出す。会場周辺には旭川名物の屋台が並び、旭川ラーメン、ジンギスカン、海鮮丼、ザンギ(北海道風唐揚げ)など道北の冬グルメが堪能できる。

JR旭川駅から平和通買物公園は徒歩約3分、石狩川河畔会場へは無料シャトルバスで約10分。新千歳空港からは特急で約3時間半、旭川空港からは車で約30分とアクセスも整っている。旭山動物園、層雲峡氷瀑まつり、富良野・美瑛など道北の人気観光地と組み合わせれば、北海道の冬を満喫する旅程が構成できる。気温は氷点下20度を下回ることもあるため、最強の防寒装備が必須となる。


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