阿佐谷七夕まつり(あさがやたなばたまつり)は、東京都杉並区のJR阿佐ヶ谷駅前にある「阿佐谷パールセンター」商店街を中心に、毎年8月に開催される七夕祭りである。1954年(昭和29年)に始まった歴史ある祭りで、仙台・平塚と並んで「関東三大七夕祭り」の一つにも数えられる、東京を代表する夏の風物詩である。

この祭りの最大の特徴は、商店街のアーケードを埋め尽くす、手作りの巨大な「張りぼて」装飾である。各店舗や有志が趣向を凝らして制作する、人気アニメのキャラクターや話題の人物、時事ネタをモチーフにした大きな飾り物が、約700メートルにわたる商店街の天井から所狭しと吊るされる。その精巧でユーモラスな出来栄えは、毎年訪れる人々を楽しませ、SNSでも話題を呼んでいる。

色とりどりの吹き流しや短冊と、ユニークな張りぼてが頭上にあふれるアーケードを歩けば、まるで非日常の世界に迷い込んだような高揚感を味わえる。期間中は数十万人もの来場者で賑わい、商店街の各店も活気づく。下町情緒あふれる阿佐谷の商店街が、住民と商店主たちの創意工夫によって彩られるこの祭りは、地域に根づいた手作りの夏祭りの魅力を今に伝えている。


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