概要

湯涌ぼんぼり祭り(ゆわくぼんぼりまつり)は、石川県金沢市の湯涌温泉で2011年(平成23年)より開催されている祭りである。2011年放送のテレビアニメ『花咲くいろは』の劇中に登場する架空の神事「ぼんぼり祭り」を現実に再現したもので、アニメと地域が結びついた現代的な祭りとして知られる。

歴史と由来

湯涌温泉は、アニメ『花咲くいろは』の主要舞台「湯乃鷺温泉」のモデルとなり、放送開始後に多くのアニメファンが訪れる聖地巡礼の名所となった。これを受けて湯涌温泉観光協会は、劇中の架空の神事「ぼんぼり祭り」を「きれいな祭りだ」として、アニメ制作会社ピーエーワークスの協力を得て2011年秋に現実に開催することを決定した。この祭りには、2008年に発生した浅野川水害からの復興3周年記念イベントとしての性格もあった。

初回となった2011年は約5000人が集まり、その模様の生中継には延べ1万4000人を超える視聴があった。北陸新幹線の金沢開業後の2015年には初回の約2.8倍にあたる1万4000人が来場している。観光協会は当初から「地域に根付く祭りにすること」にこだわり、宿のサービスもあえてアニメと連携しすぎないようにした。その姿勢がファンの好評を得て、現在ではファンのみならずカップルや家族連れ、祭りがアニメ発祥と知らない人々も多数訪れる行事へと定着している。

見どころ

祭りの世界観は、狐を従えた小さな女の子の神様の物語に基づく。神無月に日本中の神様が出雲へ帰る日、迷子になりやすいこの女神が道に迷わぬよう、人々がぼんぼりを掲げて道しるべをつくる——そのお礼に、女神が「のぞみ札」に書かれた皆の願いを出雲の八百万の神々のもとへ届けてくれる、という筋立てである。毎年7月には約300基のぼんぼりが温泉街に灯され、点灯期間中は夜19時から22時まで湯涌稲荷神社の境内と扇階段を照らす。10月の本祭では、夕方から湯涌稲荷神社で神迎え式・神送り行列・神送り式が執り行われ、境内に奉納された「のぞみ札」が玉泉湖でお焚き上げされる。温泉街入口から湯涌稲荷神社を経て玉泉湖までの約500メートルを行列が進む幻想的な光景が見どころである。

開催情報・アクセス

7月に「ぼんぼり点灯式」と「のぞみ札奉納」が行われ、10月の連休に本祭が開催される。会場は石川県金沢市の湯涌温泉一帯。金沢市街からバスでアクセスする山あいの温泉地で、近年は祭りの日程が春に発表されると温泉街の旅館が満室になるほどの人気を集めている。

周辺の見どころ

湯涌温泉は金沢の奥座敷と呼ばれる山あいの温泉地で、竹久夢二ゆかりの地としても知られ、金沢湯涌夢二館がある。金沢市街には兼六園・金沢城・ひがし茶屋街・21世紀美術館など全国有数の観光名所が集まり、湯涌温泉での宿泊と金沢観光を組み合わせた旅程が立てやすい。

関連情報

  • 開催月: 7月(点灯式)・10月(本祭)(秋)
  • 都道府県: 石川県(中部)
  • 会場: 湯涌温泉(金沢市)
  • 初回開催: 2011年(アニメ『花咲くいろは』由来・浅野川水害復興3周年記念)
  • 特徴: アニメと地域が結びついた現代的な聖地巡礼型の祭り

出典・関連リンク

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