概要

国府宮はだか祭り(こうのみやはだかまつり)は、愛知県稲沢市の尾張大国霊神社(おわりおおくにたまじんじゃ・通称「国府宮」)で毎年旧暦1月13日(現行暦の2月上旬から中旬)に開催される、約1,250年の歴史を持つ厄除け神事である。正式名称は「儺追神事(なおいしんじ)」で、神男(しんおとこ)と呼ばれる選ばれた男性に厄を移して払い清めるため、数千人の裸の男たちが「儺追笹」を奉納する勇壮な伝統祭礼である。

歴史

国府宮はだか祭りの起源は奈良時代の神護景雲元年(767年)に遡るとされ、称徳天皇の勅命により全国の国分寺で厄除けの儺追神事が行われたことに始まる。尾張国では国府宮が国府の鎮守として神事を引き継ぎ、平安期以降は地域の伝統行事として継承された。江戸期には尾張藩の支援のもと現在のような大規模な「裸祭り」の形態が確立し、数千人の男衆が褌姿で集結する独特の様式が定着した。明治期以降も地域住民の信仰と熱意により継承され、1991年に愛知県の無形民俗文化財に指定された。

見どころ

祭りの中心は午後3時頃から始まる「儺追神事」で、約9,000人もの裸の男たち(褌のみの姿)が尾張大国霊神社の参道や境内を埋め尽くす。神男に触れることで厄を移すことができるとされ、男衆は神男のもとへと殺到し、激しい揉み合いを繰り広げる。前日には「直会祭」、当日朝には「儺追笹奉納」、夜には「夜儺追神事」と神男の追放儀礼が行われ、3日間にわたって厳粛な神事と熱狂的な裸祭りが交錯する。冬の寒さの中、男たちの白い息と熱気が立ち上る光景は圧巻である。

開催情報・アクセス

会場は尾張大国霊神社(愛知県稲沢市国府宮1-1-1)。名鉄名古屋本線国府宮駅から徒歩約3分。観覧は無料。日程は旧暦1月13日(毎年2月上旬から中旬の特定日)。参加には事前申込みと褌・地下足袋着用が必要。

周辺観光

稲沢市内には国府宮神社のほか、性海寺(あじさい寺として有名)、矢合観音、稲沢サボテンの里など地域観光資源が点在する。名古屋市中心部からも電車で約15分の好アクセスで、名古屋城・熱田神宮・徳川美術館・有松絞り、犬山城(国宝)など尾張地方の歴史観光と組み合わせた周遊が可能。


出典・関連リンク

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