ホーランエンヤ(島根)とは

ホーランエンヤは、島根県松江市で行われる船渡御(ふなとぎょ)の祭礼で、正式には松江城山稲荷神社式年神幸祭といいます。10年に一度しか執り行われない大規模な水上祭礼で、日本三大船神事のひとつにも数えられます。豪華絢爛に飾り立てられた大小の船が大橋川を埋め尽くし、勇壮な櫂伝馬(かいでんま)の踊りとともに進む様は、松江の人々が10年に一度のときを待ちわびる、特別な祭りとして知られています。

歴史と由来

松江のホーランエンヤは、江戸時代の寛永年間に、凶作に見舞われた松江藩が城山稲荷神社の御神霊を阿太加夜(あだかや)神社へ迎えて五穀豊穣を祈願したことに始まると伝えられます。以来、10年に一度の式年神幸祭として受け継がれ、城山稲荷神社の御神体を船で阿太加夜神社まで運び、数日後に再び松江へと還す壮大な神事として発展しました。直近では2019年に斎行され、次回は2029年が予定されています。

見どころ

最大の見どころは、極彩色に飾られた数百隻もの船が大橋川や意宇川を進む、絢爛豪華な船行列です。とりわけ、地区ごとの櫂伝馬船の上で繰り広げられる勇壮華麗な踊りは圧巻で、剣櫂(けんがい)と采振り(さいふり)と呼ばれる役者が、歌舞伎を思わせる艶やかな衣装で舞い踊ります。水面を埋め尽くす船団と、櫂を漕ぐ漕ぎ手たちの掛け声、岸辺を埋める見物客の熱気が一体となり、10年に一度の祭りにふさわしい壮大な光景が広がります。

開催情報

10年に一度、春(5月)に島根県松江市の大橋川・意宇川一帯および城山稲荷神社・阿太加夜神社で執り行われます。式年神幸祭であり、季節は春。直近の開催は2019年で、次回は2029年が予定されています。開催年・日程の詳細は、松江市および主催団体の公式発表で確認してください。

アクセス

松江市の中心部はJR山陰本線「松江駅」が玄関口です。祭りの舞台となる大橋川は松江市街地を流れ、松江城周辺の城山稲荷神社へは松江駅からバスや徒歩でアクセスできます。船渡御の終着地となる阿太加夜神社は市街地の東に位置します。10年に一度の大祭のため、開催年は全国から多くの見物客が訪れます。

周辺観光

松江市は、現存天守を持つ国宝・松江城を中心とする城下町で、堀川めぐりの遊覧船や、小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)ゆかりの史跡など、情緒豊かな見どころに満ちています。宍道湖の夕日は日本有数の絶景として名高く、湖畔の温泉や出雲そば、宍道湖七珍の幸も楽しめます。出雲大社や松江城をはじめとする山陰の名所とあわせて、神話の国・出雲の魅力を堪能できるエリアです。


出典・関連リンク

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