カセ鳥とは

カセ鳥(かせどり)は、山形県上山市(かみのやま市)で毎年2月11日に行われる、小正月の民俗行事です。藁で編んだ蓑(みの)状の「ケンダイ」を頭からすっぽりとかぶり、奇妙な鳥のような姿に扮した若者たちが、「カッカッカーのカッカッカー」と独特の囃子に合わせて踊りながら町を練り歩きます。沿道の人々が水をかけて祝う、寒さ厳しい雪国ならではの勇壮かつユーモラスな火伏せ・商売繁盛の祈願行事として知られています。

歴史と由来

カセ鳥は江戸時代から続くと伝えられる小正月の行事で、上山地方に根づいた火伏せ(火災除け)と五穀豊穣・商売繁盛を祈る民俗信仰に由来します。一時は途絶えた時期もありましたが、地域の人々の努力によって昭和期に復活し、現在まで大切に受け継がれてきました。藁の装束をまとった姿は神の使いとも、霊鳥とも考えられ、町を巡って厄を払い福を招くものとされています。上山市の無形民俗文化財として保護されています。

見どころ

最大の見どころは、藁の「ケンダイ」をまとった独特の姿のカセ鳥たちが、雪降る町を踊り歩く幻想的かつ滑稽な光景です。「カッカッカー」の掛け声と手拍子にのって踊るカセ鳥に、沿道の人々が冷水を浴びせる場面はこの行事最大の見せ場。氷点下の寒さのなか水をかけられても踊り続ける姿は迫力満点で、水をかけると火伏せや商売繁盛のご利益があるとされます。雪と藁と水が織りなす、雪国ならではの厳寒の祭りです。

開催情報

毎年2月11日に、山形県上山市の上山城周辺および市街地で行われます。小正月の冬の行事であり、季節は冬。厳寒期の開催のため、見学の際は十分な防寒対策が必要です。最新の日程や見学情報は、上山市および地元観光協会の公式発表で事前に確認することをおすすめします。

アクセス

会場の上山城周辺へは、JR奥羽本線(山形新幹線)「かみのやま温泉駅」から徒歩圏内です。山形市の南に位置し、山形新幹線停車駅であるため、東京方面からも直接アクセスできる便利な立地です。冬季は積雪があるため、足元の備えをしておくと安心です。

周辺観光

上山市は「かみのやま温泉」で知られる城下町・温泉町で、開湯から長い歴史を持つ名湯として親しまれています。再建された上山城は郷土資料館となっており、城下の街歩きも楽しめます。雪深い冬は温泉でゆっくりと体を温められ、カセ鳥の見学とあわせて、雪国の温泉情緒を満喫できるエリアです。蔵王連峰の樹氷観賞の拠点としても便利です。


出典・関連リンク

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