掛川祭(かけがわまつり)は、静岡県掛川市で行われる秋の祭礼で、龍尾神社・神明宮・利神社・池邊神社・白山神社・津島神社・貴船神社など複数の神社の合同祭礼として知られる。例年10月の体育の日前後に開催され、城下町・掛川の中心市街地が祭り一色に染まる。

掛川祭は3年に一度、特に盛大に行われる「大祭(おおまつり)」が有名で、この年には市内各町から数十台の屋台(山車)が繰り出し、絢爛な装飾と勇壮なお囃子で街を練り歩く。なかでも掛川独特の芸能である「獅子舞」や、伝統的な「奴道中(やっこどうちゅう)」、そして掛川大祭の三大余興と称される「かんからまち」「大獅子」「仁藤の大獅子」は、長い歴史に培われた地域文化の粋を今に伝える。

掛川は東海道の宿場町・城下町として栄えた歴史を持ち、掛川城を擁する城下の町割りがそのまま祭りの舞台となる。各町内が誇りをかけて屋台や芸能を競い合う様子は、地域の結束と伝統継承の象徴である。秋の夜に提灯の灯りを揺らしながら進む屋台の列は、東海地方の城下町ならではの情緒を色濃く漂わせる。


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